どうも、和佐です。

「読む共感がお金に変わる魔法の授業」もそろそろ終盤ですね。

もしかしたら疑問に思っている人もいるかもしれません。

「なぜ今になって、共感という言葉を強く押し始めたのか?」

と。

特に僕や木坂さんのことを古くから知る人にとっては、「共感」って、あまり僕らにないイメージだと思うんです。

共感って、右脳っぽくて、感情的で、女性的なイメージですよね?

きっと僕らに対する印象はその真逆で、左脳っぽくて、理性的で、男性的なイメージが強かったと思うんです。

実際、僕らは男だし、僕らが過去にやってきたことは、ある意味、

男性性の極みとも言えるビジネスでした。

男性性的なビジネスというのは、一言で言えば、

「ピラミッド構造」

をしています。

例えば、「先生」がいて、「生徒」がいる状態。

「上司」がいて、「部下」がいる状態。

これがまさにピラミッド構造なわけですが、これまでのビジネスというのはピラミッド構造をどう作るか?というゲームだったとも言えるわけです。

世に言う「ブランディング」と言うやつですね。

男性性の目線で言えば、ブランディングとはつまり、

「上下関係をハッキリさせること」

です。

例えば、昔のアーティストは大体そうですが、基本的に会うことができないし、ファンにこびない姿勢を貫いていたわけです。

ある種の神聖化がそこでは行われていて、アーティストの一挙手一投足に対して、ファンは心が揺さぶられていたわけです。

特に男は本能的に「上下関係」を作りたがる生き物です。

だから逆に言えば、上下関係さえハッキリと作ってしまえば、ある程度、従順に話を聞くようになるのです。

話さえ聞いてもらうことができれば、そこからはシンプルです。

ハイクオリティなコンテンツと、あっと驚くオファーが揃ってしまえば、男ならその商品やサービスを買わざるを得ない状態になってしまいます。

だから「男性的なビジネス」と言うのは、

1.上下関係をハッキリさせる(一発かます)
2.超絶クオリティを提供する
3.あっと驚くワクワクオファーを投げる

これだけで成功してしまうものだったのです。

この流れを作ってしまえば、あとは広告を回すだけ。

実際僕はこーゆースタイルのビジネスをずっと続けていました。

しかし、2011年から突然このスタイルに

“虚しさ”

を感じ始めました。

きっかけは3.11でした。

あの時僕は、自分のビジネスが「世の中に何も残せていない」と言うことに気がついたんです。

要するに僕のビジネスは、

「みんなが自分の欲望を叶えるため“だけ”のビジネス」

だったんです。

僕は商品が売れることで嬉しい。

お客さんは悩みが解決することで嬉しい。

一見、理想的にも見えますが、3.11を経験したことによって僕には、

「ただそれだけのビジネス」

に思えてきたのです。

例えば、ダイエットを教える人がいて、ダイエットを学びたい人がいる。

この状態だったらお互いにwin-winな関係が作れそうですが、この場合、ダイエットを教えたら

“お互いにお互いが用済み”

となってしまいます。

そう。

僕が「ビジネス」と言うものに対して決定的に違和感を覚えたのは“ここ”でした。

だって友達関係だったとしたら、

「お互いに用済み」

なんてことにはならないじゃないですか。

恋人だって、家族だって、仕事仲間だって、お互いに用済みなんてことにはならないのに、

なぜか、ビジネスという文脈の人間関係だけが、用が済んだら終わっちゃうわけです。

このことに気がついてから、僕はビジネスが嫌になりました。

「お互いに用済みになったらそこで終わり」

という関係が急に虚しくなったのです。

「今のお客さんとは
きっと10年後には赤の他人なんだろうなぁ」

3.11以前の僕はこのビジネスライクな人間関係がむしろ心地がいいと感じていました。

だってある意味、責任さえ果たせばそれでいいので、わかりやすいじゃないですか(笑)

例えば、

「100万円で1年間のコンサルをします」

とかは、その契約通りの仕事をして、満期になれば終了。

必要なら「継続」があってもいいですが、ひとまずそこでこの人間関係は終わりですよね。

僕は「ビジネスとは、契約関係なんだ」と割り切って考えていました。

そしてむしろそれが好きでした。

だって契約してくれるってことは、少なくともその時、その期間は僕の価値を認めてくれているってことじゃないですか。

でも、この価値観は3.11で崩壊したわけです。

「あれ?本当にこれでいいのか?
もし僕自身が被災していたとしたらどうなってたんだ?」

「もしかして僕は本当の意味では一人ぼっちなんじゃないか?」

と。

メルマガの読者が何万人いようが、セミナーに何千人来てくれようが、それって僕が「役に立ってるだけ」で、それはそれで素晴らしいことなんだけど、

「ただそれだけだな」

と思っちゃったんです。

贅沢な話なのかもしれませんね(笑)

そしてそこから少しずつ自分のビジネスの形を模索し始めたわけですが、そうこうしているうちに

時代はどんどん「女性性」の時代に傾いていきました。

男性性が「ピラミッド」であるなら、
女性性は「輪」ですよね。

男が上下関係が得意なのに対して、
女性は横の関係が得意です。

インターネットに置き換えて考えれば、SNSというものの登場です。

これが劇的に世界を変えたと思っています。

「シェア」という文化が世界中に広まり、フォロワーという概念が世界中に広まった。

そして次々と世界では「不思議なこと」が起き始めました。

男性性の視点では考えられないようなことです。

わかりやすい現象の1つが「ユーチューバー」です。

彼らは男性性という視点で見れば、

「価値の低い素人」

です。

だって動画も芸もクオリティはプロに負けてますからね。

普通に考えると売れるはずがないんですが、今やもう、芸能人よりも何倍も人気がありますよね?

逆に大物芸能人がYouTubeで苦戦しているぐらいです。

テレビ業界は男性性の塊ですからね。

その文脈をそのままYouTubeでやったって上手くいかないのは当然です。

“古い文脈が、新しいプラットフォームには馴染まない”

こーゆー現象があらゆる場所で起きています。

つまり今、まさに男性性と女性性の“均衡”が崩れようとしているわけです。

前々から時代は女性性に傾いていましたが、それを加速させた大きなきっかけは「コロナ」だと思います。

コロナの影響で今、世界中で圧倒的に女性性が表に出てきています。

ある意味、コロナを過剰に怖がるのだって女性性です。

男だったら「エビデンス」を求めますからね(笑)

無根拠に怖がるってことはほとんどないわけです。

でも良くも悪くも、

「恐怖という感情すらもSNSで伝染する」

のです。

そしてここ数年で、驚くほど女性性が強く働くプラットフォームが充実してきました。

オンラインサロンだったり、クラウドファンディングだったり、YouTubeだったり、Instagramだったり、色んな形で従来の男性的なビジネスではなく、

もっと「繋がり」を重視した女性的なビジネスが増えてきています。

そしてそれが信じられないような結果を出している。

だからまさに“今”は、男性性から女性性へ、シフトする絶好のタイミングだと思うわけです。

どうですかね?

仮に明日、コロナが綺麗さっぱり消えたとして、またゴリゴリの男性性社会に戻りたいと思いますか?

男性性社会は「競争」です。

参加する誰もが「ランキング」を競わされる。

共感や繋がりよりも、「勝つこと」が優先される世界です。

男性社会というのはそーゆー風にできているのです。

でも、コロナでちょっと休んだことで、競争が如何に無益であるかが分かったと思うんです。

それよりももっと大事なものがあるんじゃないか?と。

人によって何を感じたかはそれぞれですが、それはきっと

「人と人の繋がりが根本にあるもの」

だったと思うんです。

例えば家族だったり、友達だったり、親だったり、自分の関わっている「産業」だったり、自分たちの「未来」だったり。

それってきっと、

「割り切れるものじゃなかった」

と思うんです。

コロナの影響で倒産した会社はいっぱいあると思いますが、誰だって、

「しょうがない」

と割り切って倒産なんてさせたくはなかったはずです。

あるいは倒産しかけていたけど、周りの人の助けによってなんとか生き延びたという人もいるでしょう。

それってもう、

“「お客さん」という枠組みでは割り切れない関係”

だと思うんです。

悔しいこと、ありがたいこと、きっと誰もがコロナによって色んな葛藤にさらされたはずです。

人間って改めて、

「そーゆー生き物だったんだな」

と、感じることができたと思うんです。

人間は機械じゃない。

プログラムでもない。

血が通っている存在なんだ、と。

もし少しでもそう思ったなら、その気持ちを忘れてはいけません。

特に今は、共感が力を持つ時代になりました。

つまり、悩み、苦しみ、葛藤し、寂しがり、喜び、泣き笑う、そーゆー「人間味」こそが重要な時代になってきたということです。

面白い時代ですよね(笑)

僕らが「共感がお金に変わる魔法の授業」を始めたのは、みんなにも共感が持つ力・可能性を知って欲しかったからです。

ここまで読んでくれていればわかってきたでしょう。

「今までのビジネス観とは全く違うものなんだな」

ということが。

それでは今回はこれで終わりにします。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

和佐大輔

↓これまでの「読む共感がお金に変わる魔法の授業」はこちら