Interview和佐大輔を語る『久米本純』

「大輔さんと一緒にプロジェクトを運営したことで、僕自身のコミュニケーション障害は克服され、事業家としてもステージを上げることができました。大輔さんにはさらに突き抜けてもらいたいので、僕はこれからも、彼が面倒だと思う部分を担っていくつもりです」

株式会社J-revival 代表取締役
株式会社J-globe 代表取締役

久米本 純 氏

和佐大輔に「The Anomaly」の運営を任され、和佐大輔の雑用係、和佐大輔の言葉をメンバーにわかりやすく伝える翻訳者、メンバーのガス抜きにつき合う兄貴分と、変幻自在に活動しながら「The Anomaly」を「圧倒的な成果を出す異常なコミュニティ」へと成長させた久米本氏に、お話を伺いました。

クソ生意気なヤツと思っていたが、よく見ると誠実だった

―― 久米本さんのプロフィールを拝見する限り、和佐大輔という存在を知ったのも、さらに興味を持って追いかけていたというのも意外に思えるのですが(笑)。

「確かにIT業界と情報起業の世界は接点がありそうで、ないですからね。僕自身もはじめは情報起業なんて知らなかったんですが、最初に入った会社の同期の人でその世界に行った人がいて、その関係で彼がいろいろ情報をくれたんです。それで、ダイエットノウハウ&サプリのネットショップを立ち上げた頃から大輔さんの『IMMSセミナー』などを見るようになりました。

大輔さんの存在を初めて知った時は、さすがに『なんだこのクソ生意気なヤツは』と思ってました(笑)。バンドマンの頃から曲がったことが嫌いで、ある種の正義感を持ってやってきた自分から見れば、許せない感じでしたよ(笑)。

でも、しばらく見てると筋の通ったことを言っているし、しているな、と気づいた。たとえば『○日の○時で販売終了します』と言えば、他の人だとその時間を過ぎてもロスタイムとか言ってダラダラ売るけど、彼の場合は本当に終わる。その、『売る気はあるけど必要以上に売る気はない』というような割り切り感が、誠実だなと。今までIT業界にいて、お金があれば偉い、お金さえ儲かれば何してもいいというような不誠実な人たちばかり見てきたんで、『こういう若者もいるんだ』と思って、それで本業の傍ら大輔さんのことを追っかけるようになっていました。そして『success lab.』のコンサルなどにも参加するようになって、挨拶したり、自分の経歴を話したりもしましたね」

ダイエットノウハウ&サプリの通信販売で活用していた久米本氏自身のビフォー・アフター写真。
和佐大輔の存在はこの頃に知った

「The Anomaly」誕生のきっかけは久米本氏の“無謀”から

―― 「The Anomaly」はどんなきっかけで生まれたのですか?

「2012年の3月頃、大輔さんの『お金の源泉シリーズ』のセミナーに行った時に、『みんな何がやりたいんですか?みんながやりたいことをビジネスにして形にしましょうよ。やりたいことがある人は手を挙げてください』と大輔さんが呼びかけたんです。それで、やりたいことが明確に決まってたわけじゃなかったんですが、チャンスだと思ってすぐに手を挙げました。そして『じゃあ久米本さん、何がやりたいんですか?』と聞かれた時に、とっさに『大輔さんのファンクラブがやりたいです』と(笑)。そこから『The Anomaly』へと発展しました」

―― そんな無謀がきっかけだったんですね(笑)。

「はい(笑)。ただ、一緒に何かやりたいということは以前から大輔さんには言い続けていたんです。『絶対楽しそうだから』って。でもその頃の大輔さんは『いや別に』って、素っ気なかった(笑)。まあ、僕はけっこう前のめりに行くタイプなので、引かれたんでしょう」

―― それが、『お金の源泉シリーズ』セミナーの時に、ようやく念願がかなった、と。

「あのセミナーはリアル参加が10万円、オンライン参加が5千円だったんですが、僕は迷わずリアル参加を選びました。わざわざ10万円払ってリアル参加する人なんて、いろんな意味で異常な人ばっかりだと思ったから(笑)。そういう人たちと接したら何かが起こりそうで、楽しそうだなと思ったんです。そしたらその『何か』が、他ならぬ大輔さんの『みんながやりたいことをビジネスにして形にしましょう』という一言によって起こったわけです」

「The Anomaly」とは?

“異常な奴らが集まり、異常な話をして、異常な空間を共有する。
それにより「異常」と「日常」の両方を体験し、また「人間」をも学び、
その体験や学びを自らの「異常な結果」につなげていく“

というコミュニティプロジェクト。

「Anomaly(異常)」がキーワードになってはいるが、
本質は「対話力を磨く」というもの。

ビジネスや対人関係がうまくいかないのは
対話力=相手の話を聞く力、相手に伝える力、さらに自らと対話する力
が足りないからであり、
これらを6ヶ月間、徹底的に磨いて
メンバーは異常な成果を上げていった(具体的な成果事例は後述)。

2012年6月、Season1がスタート。
2014年7月現在、Season3 が進行中。

Anomalyの成果

何気なくブログをやっている程度だったメンバーが、和佐大輔のビジネスモデルを参考に、自分の商品販売やアフィリエイト、コミュニティビジネスを展開して月収300~400万に

FXをしているメンバーが単月で1000万の利益を獲得

時価総額10億の不動産を持ちつつ不動産投資以外の収入源を考えていたメンバーが、自身の不動産投資ノウハウを教えるなどの活動で2000万ほどの収入を得る

オリジナルの豆腐を開発したメンバーが、大手スーパーに認められ、卸の契約を獲得

その他、輸入販売、海外輸出、果ては恋愛など、メンバーが個々の目標を達成した事例は数えきれない。

「コミュニケーション障害」と「もんじゅ」

―― 「The Anomaly」=「異常」というネーミングの一方、中で実際にやるのは「対話」という、一見すれば意外な組み合わせ。このコンセプトはどうやって出てきたのですか?

「僕、大輔さんに『久米本さんはコミュニケーション障害ですよ』って言われたんですよ。『何言ってるんだよ!あなたとオレはちゃんとコミュニケーション取れてるじゃないか!』と思ったのですが、よく考えると、僕はその時友達と呼べる人がいなかった(苦笑)。それで、自分が今までコミュニケーションだと思ってやってきたことは、コミュニケーションではなかったのかもしれないと気づいて…。そんなタイミングで大輔さんが『対話』というキーワードを出してきたんですね」

―― ここで和佐さんに質問です。最初に久米本さんと会った時の印象はどうでしたか?

「特にどうっていう印象はなかったんですが、広告屋さんだって聞いたんで、それだけで胡散臭いと思ってました(笑)」

―― 久米本さんのどういうところを見て「コミュニケーション障害」と思ったのですか?

「っていうか、久米本さんに限らずみんなそうじゃないですか。基本的に、人の話が聞けてない。それにプラス、久米本さんはグイグイ来る感じだったんで、余計にコミュニケーション障害だと思ったのかもしれません。でも、それを久米本さんに言ったことは覚えてないんですけど(笑)」

―― 「対話」というキーワードが出てきた背景は?

「『success lab.』が終わって一人一人の話を聞く機会が少なくなったので、対話できる環境を作っておかないとダメだな、というのがそもそもありました。だから、対話をやっていくプロジェクトを実験的にやってみようかと思っていたんですね。そのタイミングで久米本さんから一緒にやりたいと言われたんで、そこから一緒に話し合って『The Anomaly』になったわけです」

―― 「The Anomaly」ではメンバー全員にニックネームをつけるというユニークなことをしていますが、このきっかけは?

「本格的にスタートする前に、大輔さんが以前から定期的にやっていた勉強会を僕の仕切りでやらせてもらったんですね。大輔さんにとっては僕がどのくらいできるのかのテストも兼ねてたわけですが。

それはともかく、その時参加したメンバーのほとんどが、リアルでは大輔さんと初対面という人たちだったんです。で、見てるとどうも『やっぱりこの人はすごい』『自分とは違うんだ』というような隔たり感を抱いたみたいで。でも、そうなってしまったら大輔さんとコミュニケーションなんて取れなくなるじゃないですか。そこで、『フラットな目で見ようよ』と。そのために、『The Anomaly』ではみんなにニックネームをつけて、そのネームで呼び合うことにしたんです。大輔さんは“ワサシン”、僕は“もんじゅ”」

―― “もんじゅ”は「もんじゅ(文殊)の知恵」からきているのですか?

「いえ、そんないいものじゃなくて、僕の名前が『くめもとじゅん』なので、それを短くしてつけられただけです(笑)」

和佐大輔は意外に人の話をしっかり聞いている

―― パートナーとして1つのプロジェクトを一緒に動かしていくことで、和佐大輔を今までのようなオモテ側だけではなく、裏側からも見ることになったと思います。その時、今までの印象と違ったことはありますか?

「正直、『オレは今までこの人の何を見てきたんだろう』と、かなり衝撃を受けました。具体的に言うと、僕はそれまで、彼がいつも一方的に情報発信し続けていると思っていたんです。それ以前に、ネット起業家を『オレがこう思ってるんだからみんなもこう思え』みたいな押しつけをする、わがままな人たちだと思っていたんですね。

でも、『The Anomaly』で他のメンバーが大輔さんのコンサルを受けているのを客観的に見ていて、何もしゃべらないで相手の話を聞いているということに気が付いたんです。一見すれば聞いてるのか聞いてないのかわからない感じだけど、ちゃんと聞いている(笑)。

それで、そういえば僕がコンサルを受けていた時も、自分がずっと話していたなあと気づかされました。『そうか、彼は自分勝手に情報発信しているわけじゃなかったんだ。いろんな人の話をちゃんと聞き、各々の状況、背景などをたくさん追体験した上で、何をどう発信すべきかを見つけている。だからあれだけ響くメッセージが出てくるんだ…』

それがわかった時は、もう頭を金槌で打たれたくらいのショックでしたね。そして、これこそがコミュニケーションであって、僕がコミュニケーション障害だと言われた理由がよく理解できました(笑)」

「顔に落書きしてください」

―― 和佐大輔の裏側は、さきほどのような「良い面」だけでしたか?「良くない面」はありましたか(笑)?

「んー、強いて言えば、『The Anomaly』で、他のメンバー以上に僕をいじって評価を下げ続けるとか、あとはけっこう無茶振りしてくるところですかね(笑)。でも、僕をいじるのは他のメンバーの気持ちを引き締める意味があったと思うし、無茶振りも、仕事の無茶振りならそれをこなすことで自分の限界値が上げられるから、振られた時は嫌だけど結果的に助かってるんです。

だからそれはいいんですが、問題なのは、仕事と関係ないことで、しかも誰にも何のメリットにもならないことで『○○やってください』って無茶を言われること。それがちょっと…(苦笑)」

―― たとえば?

「いきなり『顔に落書きしてください』と言われたり(苦笑)。それをやって、誰に何の得があるんだと。『あと3時間後、僕は新幹線に乗って自宅に帰るんです。もし、家に着くまでに落書きが取れなかったら、待ってる娘がショックを受けます。それは嫌だから勘弁してもらえませんか』と言ったんですが、『え?やれないんですか?』と挑発してくるんです。『ええ、やれないです!』と半ギレして話題を変えるのですが、15分くらいしたら『で、なんでやらないんですか?』と話を戻される。かわしてもかわしても、執拗に攻めてくるんですよ。この落書きはさすがにしなかったですけど、他のことだと何度も『やれないんですか?』『なんでやらないんですか?』『あ、やらないんですね』言われて、こっちもだんだんムカついてきて『わかったよ!やってやるよ!』となって、やってしまう(苦笑)。でも、誰も得しないようなことだから、やった後に『なんだったんだこれ?』って、むなしくなるんです…。結局大輔さんが楽しいだけじゃんって」

―― 和佐さん、どうしてそんな無茶振りをするのですか?

「単純に楽しいからです。僕が楽しくないってことはまわりも楽しくない。だから楽しいことを起こそうと。

それと、これは二次的なことですが、そういう無茶振りを乗り越えてきた人間になったほうが、器が大きくなると思うんですよね。とはいえ、本気で『嫌だ』って言われたらさすがにそれ以上何も言わないですよ。

あと、場の全体の空気っていうのも見てます。これを言ったらみんなが嫌な空気になるな、と思ったら、言わない。

でも、久米本さんに限らず、みんな、僕が無茶振りしたら『何でですか!』と言ってくるけど、けっこう嬉しそうな顔をしてる(笑)。だから僕も執拗に言い続けるっていうのはありますね」

彼がどこまで突き抜けるのか見てみたい。だから面倒を見続ける

―― 現在は「The Anomaly」を運営している久米本さんですが、今後、和佐大輔にはもっと前に出てほしいと思っているそうですね。

「はい。そのために、僕は彼が面倒だと思っていることは可能な限りやってあげようと思っています。今まで大輔さんは、木坂さんや原田さんなどいろんな人とプロジェクトを組んできましたが、そこで彼は、今の僕のような役割をやってきてたんですね。それじゃあもったいない。そんな面倒を取ってあげれば、彼はもっと突き抜けられると思うんです。その姿を、そしてどこまで突き抜けられるのか見てみたい。だから、僕はこれからも大輔さんの『面倒見役』を買って出たいと思っています」

「大輔さんの今の発言だけに注目せず、彼のコンテクストも見てほしい。どんな人生を歩んできて、どんな世界観を持っているのか。それを理解すれば、彼の言葉は腑に落ちる。そして、自分の理想の状態を達成できるはずです」

久米本氏

―― そんな、和佐大輔の裏側も知る久米本さんから、最後に“和佐大輔のベストな活用方法”があれば教えていただきたいと思います。

「ベストな活用をする前提としてまず言いたいのは、大輔さんの今の発言ばかりに注目するな、ということです。みんなけっこう、今しか見ないじゃないですか。過去は過去だから気にしない、みたいな。でも、それじゃあ彼の発言は腑に落ちないと思います。特に、ここ最近の彼はビジネスに結びつけるのが難しいことを話しているので、余計に理解できないかもしれません。

だから、和佐大輔という人がどういう人生を歩んできたのかというコンテクストを先に見て、理解してほしいんですね。そうすれば『だから今、こんなことを言っているんだ』ということがわかってきますから。

僕は大輔さんのことを知ったのは比較的遅いほうですが、過去のブログや無料レポートをさかのぼって見たし、古くから大輔さんを知っている人にいろいろ聞いたりもしてましたから。

このことに関して個人的なエピソードがあるんですが、僕、『お金の源泉シリーズ』が始まる前に、2ヶ月くらいB型肝炎で入院していたんです。そのせいでせっかく申し込んでいた『創造的破壊サミット』に参加できなくなって、それで『申し訳ありません』とメールしたらすぐに大輔さんから返信があったんです。

他にもたくさんの人からメールをもらっているはずなのにすぐに返信くれたのも嬉しかったですが、書いてあった言葉はそれ以上に嬉しかった。『入院生活って人生の中であんまりないんで、楽しんでください』。普通だったらそんな軽い感じで来られたら『ふざけるな!』じゃないですか。でも、僕は大輔さんのそれまでの人生を見聞きしていたから、この言葉が腑に落ちた。それに、病気だからかわいそう、といった感じじゃなくて、普通に接してくれたのも嬉しかったですね。おかげで『入院や病気というものを重く受け止めていたけど、たいしたことないのかな?』って、気持ちが楽になりました。

そんな経験をしたからこそ、みんなには大輔さんのコンテクストを追いかけてほしいな、と心から思っています。そしたら、ベストな活用というのもおのずとできるんじゃないでしょうか」

和佐大輔のコンテクストを知る一冊「テトラポッドに札束を」

和佐大輔より

久米本さん、ありがとうございました。
最初は胡散臭い印象しかなかった久米本さんでしたが(笑)、「The Anomaly」の運営を任せてみると、見た目と違って気が利くし、几帳面だというのがすごくよくわかりました。

また、コミュニケーション障害も「The Anomaly」のリーダーという立場になったことで改善されました。やらなきゃいけない立場になれば、人って変われるんですよね。そんな久米本さんが縁の下で支えてくれているおかげで、僕はのびのびやらせてもらっています。

ただ、これからも僕の面倒を見たいということですが、それじゃあもったいないです。僕のことはいいので(笑)、久米本さんは今の状況に満足せず、これからもっと自分が前に出て頑張ってほしいな、と思っています。

Profile

久米本 純(くめもと じゅん)

1980年生まれ。レーベルに所属してバンド活動を10年行なった後、26歳でかねてより興味のあったインターネット業界に就職。しかし、右も左もわからず入った会社がITベンチャーで、業界の黒い裏側を嫌というほど見せつけられ、さらに「稼いだ者が偉い」という社長の人間性が許せず、信念を貫いて活動してきた元バンドマンとして「真っ当なビジネス」を立ち上げると決意して独立。

ネットの広告営業ですぐに月収100万円以上になり、会社を設立して社員を増やす。さらに、尊敬していた営業の先輩を誘い、自社の事業を先輩の会社に譲渡する形で事実上の合併を行なう。しかし、副社長となった自分が担当する事業分野の好調に比べ、社長である先輩の担当する事業分野の業績が悪く、その差が軋轢を生み、社長を解任して自らが社長に。

そして広告営業は社員に任せ、自らは新事業として、可能性を感じていたネットショップに着手。サプリメントのネット通販で月商2500万円と好調を維持していたが、Googleスラップの影響でPPCの広告出稿ができなくなり、売上が一気にゼロに。その時、新規売上ばかりでリピートがないことを痛感し、自ら試して効果のあったダイエットノウハウとサプリのネットショップを立ち上げる。

2011年、東日本大震災の影響で業務がストップ。その際社員たちが「これからどうすればいいのか」と自分に依存するのを見て、自分で考えて動く人間に育ててきたつもりなのにそれが達成されていないことに絶望。原点に返ろうと社員を解雇し、ネットショップ事業もビジネスパートナーにアウトソーシングして会社スタッフを自分一人に。

そのわずか数ヶ月後、B型肝炎が発覚して緊急入院。場合によって命に係わる病気と知り、オレの人生はなんだったのかと肩を落としていた頃、かねてから追いかけていた和佐大輔が「お金の源泉シリーズ」を展開しているのを見る。

退院し、そのセミナーに出たことがきっかけで和佐大輔と「The Anomaly」を運営することになり、現在に至る。